colwn’s blog

やってるカードゲームについてだらだら

誓いのフィナーレ 感想 青春からは逃げられない

さて公開3週目に突入した「響けユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」皆様ご覧になったと思われます。
私は京都アニメーションなのに京都でやってるの1館しかやってないの相変わらずだなと思いながら1週遅れで行ってきました。
結果感情が行き場を失い、結果身体が不具合を犯しながらもその後2回足を運んでようやく吐き出さないといけないと思いました。
最初に見てから1週間丸々たっているし、思い立ってぽちったアニメのブルーレイは届かないし、おそらくエネルギーの変換効率としては20パーがいいとこかもしれないですが発散が目的なので…

 

以下ネタバレ注意

 

京都で1館しかやってないのに 宇治サイゼのプリンが全滅してるのでどれだけ破壊力のある映画かは今更言うまでもないだろう。
歩いたことのある街並み、駅、そして京都会館
かつての高校生活を幻視するには材料が揃い過ぎています。
眩しすぎる。
さて、今回は原作をより久美子の物語としてフューチャーしたとパンフレットにも書かれてますが勿論北宇治の個性豊かなキャラクターは随時に見ることができます。 特に目玉となってるのは新入生の久石奏ちゃん 雨の中のシーンでウルっときたのは僕だけではなかったはず… 
久美子と奏のシーンが多いから3年夏紀先輩の影が薄くなるのでは?と最初は心配してましたが そんなことは無く、最後の夏を頑張る姿を見ることが出来ましたし久美子げメインの物語になることで逆に存在感が増したように思えます。
僕は残念ながらまだ原作を読んでないのですが、アニメシリーズから最も成長したキャラは中川夏紀ではないか?
と思ってしまうくらい肩入れしてしまいました。
下の後輩二人は自分より上手いし新入生は下手な自分を明らかに舐めてかかってきている。でも副部長という立場から部のことを理解しているし、過去に真面目に練習をしてなかった自分が悪いのを分かっているからこそ何も言わず、それでも最後の夏の為 プライドを捨てても練習に励む。
こんなにひたむきになっても時間は取り返せない。上手くなるにはひたすら練習するしかない。でももう自分は3年生…下の二人はこんなにも上手いのに…
そんな中、奏に「下手な先輩は存在自体が罪ですよ」
なんて言われてしまったら普通もう頑張れない。 他人の心配なんてできない。 でも副部長だから部の為に、或いは友人の為に頑張れるのが中川夏紀という人間なのだ。
だからこそ最後に言わないで欲しかった。

「私は本当にラッキーな人間だ」
なんて

これは京都代表になれたのが自分の力ではないということ言っているのだろう。演奏最後のやり切った久美子の顔に対して一瞬映る陰のある顔からもそれが伺える。

吹奏楽は残酷だ。一人でする音楽ではないのだから…
私の考えすぎかもしれないけれど、どうしてもそう見えてしまうのだ。
久美子は奏に言う

「上手くなるのに邪魔だから」
2年の強みを生かし恋愛も進路も考えないように、余計なウェイトを捨てて上手くなろうとする久美子が奏を引き留めたのも音楽はひとりでは出来ないからだ。
中川夏紀の最後の顔を見るとそんな余計な事まで考えてしまうのだ。